ケニ羽織のお作り

ケニ羽織のお作り

「ケニ羽織」


「ケニ羽織(けにばおり)」は、おきもののエッセンスを限りなく残しながら、現代の洋服として一反を余すことなく再構築した一着です。
「おきものであってほしい、けれどそのままではいけない。洋服に寄せすぎても“らしさ”が失われてしまう」そんな葛藤のなかで、試作と修正を幾度も重ねながら完成させました。
ロックミシンをほぼ使わず、伝統的な縫製と現代の設計を融合。おきものを羽織るような存在感を保ちながら、現代の生活にも自然に溶け込む、新しい羽織です。

濃い紫=六つ釦
薄紫=四つ釦



■タイプ ― 六つ釦と四つ釦

ケニ羽織のデザインは、2種類からお選びいただけます。

【六つ釦】

細長いカフスと、ぼんぼりのようにふくらむバルーンスリーブが特徴。反幅を極限まで活かすため、3枚袖構造で立体的に仕上げました。裾にスリットはなく、おきものに近い揺らめきが生まれます。歩くたびに空気をはらみ、贅沢な立体感を楽しめるデザインです。






【四つ釦】

カフスを太めかつ短く仕立て、ギャザー分量を控えめに。落ち着いたボリューム感としっとりしたシルエットが特徴です。裾にはスリットを入れ、軽やかで動きやすい設計に仕上げました。



 

■ディテール ― おきもの構造×洋服設計


身頃・おくみ・衿はおきものの構造を踏襲し、袖はあえて洋装の要素を取り入れました。釦はどちらのタイプもクリスタル釦を採用。まるで硝子の和食器のように、光を受けてさりげなく輝きます。

釦ホールには、keniamariliaの定番仕様である「シームレス構造」を採用。おきものに穴を開けず、縫い合わせで開きをつくるブランド独自の技法です。




■サイズ ― 軽やかで、日常に馴染む着心地

どちらのタイプもワンサイズ展開となります。身幅はおきものに近い設計ですが、日常で羽織りやすいようやや小ぶりに調整。裏地を省いた単衣仕立てとすることで、軽く柔らかな着心地を実現しました。